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中国の資源外交 『ベトナムの陥落』
先日のエントリー『シーレーン防衛 膨張する中国に対抗せよ3』において、南シナ海で中国と領土、領海問題を抱えるベトナムを取り上げ、中国の膨張を食い止めるためにベトナムとの連携が必要であると書きましたが、中国とベトナムが領土、領海問題で話し合い、声明を発表したようです。こちらのニュースをご覧下さい(中国情報局から以下引用)

中越共同声明:海洋ガス資源の共同開発を検討
2005/11/02(水) 17:15:30更新
  胡錦涛・国家主席のベトナム訪問の最終日となる11月2日、「中国・ベトナム共同声明」が発表された。天然ガス開発についての協力を明確にした実利重視の内容で、トンキン湾内外の海域の境界線問題については、「境界線確定のための交渉を始めて、共同開発についても話し合う」といった文言が盛り込まれた。2日付で新華社が伝えた。

  声明は、「両国は、近年の貿易関係の発展に対して満足しており、2010年までに貿易総額が100億ドルに達することを目標とする」と数値目標まで示して、経済的な結びつきを強化する姿勢を示した。

  また、陸地をめぐる境界については、「遅くとも08年までに境界全線に指標を設置し、境界を管理する新たな文書への署名を目標とする」との文言も盛り込まれている。

  トンキン湾(中国名:北部湾)をめぐる境界線確定に関する問題については、共同で海上の治安維持にあたり、漁業の安全を保障すること、漁業資源の合同調査を積極的に進めること、天然ガスの共同探査を開始すること、などが謳われている。

  その上で、「両国はできるだけ早期に、トンキン湾内外の海域の境界線確定のための交渉を始めて、共同開発についても話し合う」「共同開発を検討する際には、『国連海洋法条約』及び『南シナ海における関係国の行動宣言』の精神に基づく」ことが明記された。

  一方で、「等距離・中間線原則」と「大陸棚の自然延長原則」のどちらを採用するのかという点は言及がなく、対立を避けた格好だ。(編集担当:菅原大輔・如月隼人)



 なんと、天然ガス開発で両者が協力することになったようです。中国とベトナムの間には、パラセル諸島、スプラトリー諸島の領有権争いがあり、領海の境界線確定についても対立していたのですが、それらの問題も前向きに解決する方向に向かいそうです。

 この共同声明発表の裏には、中国の札束外交が功を奏したことが挙げられます。今回の訪問で胡主席はベトナムに対して10億ドルの経済援助を行なう旨発表しており、近年、交易関係も拡大し、今後100億ドル規模にまで拡大させる数値目標も設置し、同じ『社会主義国家』と言う事を強調しながら、今回のガス田共同開発の合意に成功したと考えられます。

 ベトナムはここ数年、敵対していた米国と接近し、軍事交流を始めるなど、関係改善に努めていることから、一方的に中国の言いなりになる事は無いでしょうが、中国とベトナムが争っている海域は、日米のシーレーンが通っている事から、中国が合法的に堂々とこの海域に出てくる事は、日本にとって頭の痛い問題になりそうです。

 日本政府はこの問題を重要視していないのでしょうか。日本の報道機関も記事を書いてないようですし・・まあ、今の時点では、関連する事柄を話し合う事を合意しただけですが、双方とも共産党が政権を担当する国であり、実利があるとベトナムが思えば、中国への傾斜を深めるかもしれない。

 アジアは中韓朝だけではない。東南アジアとの連携を強化しないと、日本の生命線であるシーレーンが危険にさらされる恐れがあります。政府には、『Look South』と、言いたい。


関連エントリー:シーレーン防衛 膨張する中国に対抗せよ 3

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テーマ:外交 - ジャンル:政治・経済

コメント
この記事へのコメント
頑張れ外務省とここで涙目で応援する私
2005/11/07(月) 19:16:12 | URL | らんらん #-[ 編集]
中国の札束外交を止めるために
円借款、新規打ち切り 中国、協議応ぜず 靖国・無償協力で対立
http://www.sankei.co.jp/news/morning/07iti001.htm

中国の札束、その一部は間違いなく日本人の税金、ODAです。
中国政府が日本からのODAを国民に隠していることは皆さんもご存知だと思います。
今、日本が中国にかけられる最大の圧力は、「ODA・円借款の即時停止」でしょう。
 日本からのオカネが入らなければ、中国は自分のオカネで国内インフラの整備を行うことになります。国内の貧富の格差解消=内乱を防ぐ為にも。
 自国のみで有人宇宙飛行を行う国に、ばらまく無駄金はありません。むしろ、被災地となったパキスタンや、小額でも喜んでくれる「普通の国」へ中国の削除分を回すべきだと思います。
2005/11/07(月) 20:29:06 | URL | 奈菜氏 #-[ 編集]
コメントありがとうございます
>らんらんさん
日本の現状からは、中国のような奔放な資源外交は難しいですよね。それでも外交はしなきゃならないですし・・

>奈菜氏さん
ODAの廃止は当然ですね。
ただ、ODAを廃止しても、札束外交は無くならないでしょう。すでに中国は外貨準備高も日本に迫る勢いですから・・
彼らにしてみれば、毟り取れるのなら取っておこうということでしょうね。残存武器弾薬の処理費にしても。
2005/11/07(月) 23:16:04 | URL | 管理人 #hI3IiWgo[ 編集]
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円借款、新規打ち切り 中国、協議応ぜず 靖国・無償協力で対立  これが中国の本質です。金を貸してもらう立場なのにこの無礼。19世紀なら戦争ですよね。★A級戦犯 この方達は国内的には犯罪人ではないと国が答弁しました
2005/11/07(月) 11:04:54 | 20年安泰!日本は復活する。榊雲水雑記帖
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2005/11/07(月) 21:08:49 | 手前ら、日本人をなめんじゃあねぇ
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2005/11/07(月) 21:16:27 | 謝罪亭賠償 やまと小噺
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