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李登輝氏訪米 『国名を台湾共和国に』
 先日から台湾の前総統である李登輝氏が訪米し、米国各地で講演などを行っています。李氏の訪米には中国からの強硬な抗議がありましたが、今回が総統就任以来初めての訪米。首都ワシントンDCにも訪問するなど、活発な動きを見せています。

 今回の訪問の目的は台湾の現状を米国に広く知ってもらうために行われたと見られ、李登輝氏の発言に注目が集まりました。先ず、このニュースをご覧下さい。(読売新聞から以下引用)

李登輝氏、中国の軍事力拡大を警告…米連邦議会内で

 【ワシントン=貞広貴志】訪米している台湾の李登輝前総統は19日、ワシントンの連邦議会内で開かれたレセプションに出席し、「米国の友人は、自らの未来を選択しようとする台湾の人々の希望を理解してほしい」と訴えた。

 李氏は多くの人々が中国の経済発展に目を奪われ、「共産主義独裁下での軍事力拡大を無視している」と警告した。

 李氏は、議員27人が出席したレセプションでは「台湾独立」に言及しなかったが、同日のワシントン・ポスト紙との会見では「台湾はすでに独立国だ」「あとは正式名称を『中華民国』から『台湾共和国』に改めること」などと発言した



 日本では考えられませんが、連邦議会が李氏を招いて懇談の場を作ったようです。その席でも中国の大軍拡に警鐘を鳴らし、経済が良くなったからといって中国の本質は何ら変わっていない事を訴えました。記事の最後に台湾の国名を変更すると発言されたようですが、国名変更に関しての李氏の説明をご覧下さい。(sankei web から以下引用)

訪米中の台湾の李登輝前総統は20日、ワシントンのナショナル・プレスクラブで記者会見し「民主的な権利の保護」と「国際社会からの認知」を獲得するため新憲法を制定し、現在の台湾の正式名称である「中華民国」を「台湾」に改名する必要性を訴えた。

 李氏が主張する新憲法制定と名称変更は、台湾独立色が一段と強い。李氏を「台湾独立派の代表」とみなす中国は、さらに批判を強めそうだ。

 1988年から12年間にわたり総統を務めた李氏は「中華民国の国際的認知を高めることに全力を尽くしたが、成功しなかった」と回想。
 
 背景として「中華民国が全体主義国家の中華人民共和国(中国)としばしば混同される」と述べ、この混同は「台湾の民主主義と人々を傷つけた」と指摘するなど、改名を求める理由を説明した。

 また「台湾をのみ込もうとする中国専制政権の野心」に対抗するため「完全な民主国家の実現」を主張した

 李氏はこの日、総統就任以降、初の米首都訪問を終え、最終目的地のロサンゼルスに移動した。(共同)



 前回のエントリーでも書きましたが、台湾は国民党の独裁時代を経て、この李登輝氏の登場によって真の『民主主義国家』に生まれ変わりました。ソ連崩壊から分裂を経て、旧ソ連邦の主要国であるロシアは社会主義体制を捨て、民主主義体制に移行し、常任理事国5カ国の内、中華人民共和国だけが共産党一党の独裁政権という『非民主的』国家として残りました。

 米国は世界中の圧政を敷く国家を名指しで非難し、機会があれば戦争を起こしてでも自らの理念である『自由民主主義』を広めてきた訳ですが、米国の理想とする『自由民主主義』国家である台湾が国連にも加盟できず、国際社会で国交のある国が30カ国に満たないという状況に追いやられているのは、中華人民共和国による妨害活動が執拗かつ頻繁に行われるからです。

 国連加盟はもちろん、国際社会の枠組みへの参加、台湾政府の要人の海外訪問にさえ中国は神経を尖らせ、日本でも李登輝氏へのビザ発給について中国の強硬な抗議があり、何度か発給を見合わせる事がありました。当然、今回の李登輝氏訪問について米国には抗議が行われていますが、台湾政界に影響力を残すとはいえ、総統の座を退き、一市民に戻った李登輝氏の訪問を拒む理由は『移動の自由』を認める自由な国である米国には無く、自らの持つ信条を共有する李登輝氏を歓迎し、親交を深めることに躊躇する理由はありません。

 翻って、日本はどうでしょうか。米国と同じ理念を共有しているはずのわが国は、李登輝氏訪日の際に訪問してよい地域を限定し、講演活動などを禁止し、李登輝氏の行動、言動を制限しました。こんな事で『自由民主主義国家』と言えるのでしょうか。言論の自由を盾に好き勝手な取材をする報道機関も中国様を恐れ、横並びで報道を『自主規制』して完全に無視。平素から主張している言論の自由に則った報道というのは理念などではなく、ただのお題目である事を自ら証明しました。

 政界、報道機関、外務省は中国を極度に恐れるあまり、日本の『自由主義』を踏みにじりました。李登輝氏が訪日するにあたって違法行為をするはずも無く、手術のためであったり、一大学に講演に呼ばれて訪問するだけなのに李登輝氏の自由を踏みにじった。この責任は重大であると考えます。
 
 中国にしてみれば、『米国は理念を盾に屈服しないが、日本はちょっと恫喝するだけで簡単に捨てるぞ。なんだ大して重要なものではないんだ』という風に受け取られても仕方ないと思いませんか?日本が自由主義を持った経緯には米国の押し付けがあったことは否定しませんが、台湾は国民党という外来政権の支配を克服して『自ら』自由主義を勝ち取った国。日本人が当たり前のように思っているこの理念の有難さを良く知っています。その台湾が、共産党独裁の全体主義国家と日米をはじめとする自由主義国家との間で揺れている原因を作った責任の多くは日本にある。

 頼りにしている日本が台湾を無視し、中国の恫喝に簡単に屈する姿を見て、彼らは孤独感を募らせています。『自由と民主という理念は大事だが、中国の侵攻を受けて皆殺しにされるのは御免だ。』というのが、現在の自由な台湾を支持する台湾人の心情だと思います。一度手に入れた自由を全体主義国家に奪われるかもしれないというのに、最も近くにある自由主義国家にして大国の日本が、この様な体たらくではいけない。

 これ以上中国の恫喝に屈してならない。中国本土に自由が到来しない限り、台湾の併合はどのような形であれ認めてはならない。そのメッセージを明確にするべきです。自由な台湾と共闘する事が日本の自由と国益を守る事に繋がり、東アジアから圧政を敷く独裁政権を放逐する唯一の道であると考えます。



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テーマ:国際問題 - ジャンル:政治・経済

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一つの中国を目指す中国にとって台湾を早く吸収したいのだろうがアメリカとの関係が有る以上手出ししにくいのが現状であると思う。
2005/10/22(土) 11:50:44 | 不細工な不ログ
台湾の国連への再加盟の動きが細々とあるらしい、と聞いて軽い衝撃を覚えた。そういういいアイディアがあるのか、と。結論から言うと、台湾が国連に加盟することは日本の国益にとって非常に重要であり、常任理事国入りの可能性を犠牲にしてでも、支援すべき
2005/10/23(日) 00:38:18 | 真実なくして論評なし
平和資料官・草の家のメンバーが、かつて従軍慰安婦として強制連行をされたハルモニ(
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「中国復帰では絶対にない」 台湾・陳総統が強調
2005/10/26(水) 02:39:01 | ■ 専守防衛 Exclusively Defensive Defence
ちょうど私が帰国した24日に、李登輝前総統も訪米日程を無事に終えて台湾に帰国されました。私が発ったのは朝の便でしたので、空港でニアミスすることはありませんでしたが、現地でのテレビの様子や小耳に挟んだこと等を忘れないうちに記しておこうと思います。◆李前総統
2005/10/27(木) 15:24:31 | 私の「認識台湾」
虹色の台湾 中華民国体制からの独立運動が活発な台湾は、今やアジア地域において、日本人が最も好感を持つ「友好国」の一つと言えそうだ。自由や民主主義の価値を共有していることも大きな要因とされている。いわゆる「台湾問題」とは、「中華民国の全実効統治地域である台
2005/11/28(月) 14:58:12 | ブログ界の正論
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