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中国にどう対峙するのか 『海洋派と大陸派』
 中国の罵詈雑言には正論、突かれて痛い急所を的確に捉えて反撃する麻生外相。先日の参院予算委員会では、過去5年間で3倍に増えた中国と北朝鮮の貿易量に対して『中国が何の目的でそんなことをしているのかよく理解できない。きちんとした理由を提示してほしいと中国側に申し入れている』と述べ、北朝鮮問題を解決するすると言うだけで、実際は金王朝の延命に手を貸している中国の卑怯な行動に不快感を示しました。

 テロ支援国家を支援している・・こう言われたに等しい中国は大慌て。さっそく談話を出したようです。こちらをご覧ください。(Yomiuri Onlineから以下一部引用)

「外交常識に背く」中国が麻生外相の批判連発

 麻生外相の中国に関する発言などに、中国政府が反発するケースが目立っている。政府内では「外相発言の批判部分ばかりに注目して対立を深めていることは日中両国にとって不幸だ」(外務省幹部)と懸念する声があがっている。

 麻生外相は15日の参院予算委員会で、中国と北朝鮮の貿易量増大に関し、「(中国が北朝鮮を)助けているのではないか」と不快感を示し、中国側に説明を求めていると強調した。

 これに対し、中国外務省の秦剛・副報道局長は16日の記者会見で「中朝貿易について、日本が中国外務省に交渉で説明を求めてきた事実はないし、このようなことは認められない」と述べ、「日本外交当局の最高責任者が近ごろ、外交常識に背く言論を何度も発表しているのは、理解しがたい」と外相を批判した。<後略>


 わははは・・よっぽど痛かったんですね。知らぬ存ぜぬで通しますか。一応ヤバイ事をやってるという認識はあるようですね、それならやめろよというお話です。ただ、続く言葉で外交常識に背く云々と、まさか中国に言われるとは思ってなかっただけに、これには驚いた。

 まさに『お前が言うな』の典型例ですが、こんな言葉しか思い浮かばなかったんでしょう。対日本談話テンプレートに『日本が反撃してきた場合』ってのは無かったでしょうから。ま、弱ってる相手をイジメるのは私の美学に反しますので、今日のところはこれで勘弁してやる(笑)。

 さて、舌戦による外交に完全勝利を収めた麻生外相は昨日、日米豪外相による戦略対話に出席するべく、オーストラリアに飛び立ちました。どんな話し合いがなされるのか、こちらをご覧ください。(Yahoo ニュースから以下一部引用)

中国軍拡に日米豪結束 あす初の閣僚級戦略対話

 麻生太郎外相は十七日からオーストラリアを訪問し、十八日にシドニーで開かれる日米豪三カ国による初の閣僚級戦略対話に臨む。急激な軍拡を続ける中国が大きなテーマとなるのは確実で、三カ国外相が中国問題で意見交換する。中国脅威論が国際社会に広がる中、三カ国が結束して中国に対応していくことを明確に示す節目の会談となる。

 会談には麻生外相のほか、ライス米国務長官、ダウナー豪外相が出席する。日米外相による戦略対話や日豪外相会談もあわせて行われる。

 ライス長官は十六日、シドニーで行われた米豪外相会談後の会見で、中国の急速な軍拡について「巨額であり、中国はこれが何を意味するのかを明らかにする責任がある。軍事力増強の理由を明かさないのはかつてのソ連を思い出させる」と強い懸念を表明した。

 日豪両国は米国とそれぞれ二国間同盟を結び、9・11米中枢同時テロ以降、米国を軸に三カ国の協力関係はイラク戦争やその後の復興支援活動、アフガニスタンでの治安活動や支援活動、大量破壊兵器拡散防止構想(PSI)への積極的参加などで結実している。外務省幹部は「日米豪の外交・安全保障関係はさらに緊密化していく」と話している

 日米関係筋は日米豪に英国を加えた四カ国を「海洋同盟」と指摘し、今回の戦略対話について「『海洋同盟』が、軍事力を背景に覇権をうかがう『大陸帝国』の中国、さらに海洋戦略に乗り出した中国にどう対処するかを決めていく上で今回の戦略対話は重要な一歩になる」としている。

 中国の二〇〇六年の国防予算は前年実績比14・7%増で、十八年連続で二ケタの伸びを示し、核戦力の近代化を進める一方、通常戦力でもロシアから戦闘機や軍艦など最新鋭の兵器を購入し、海空軍力を中心に増強している。

 中国の胡錦濤政権は中国脅威論を打ち消すために「平和的台頭論」を掲げるが、「歴史上、新興国が勃興(ぼっこう)するときに平和的だった試しはない。“平和”は覇権を確立するまでのポーズにすぎない」(日中関係筋)という見方が強い。<後略>

 
 日本政府は、昨年マレーシアで行われた『東アジアサミット』で中国の提唱する『東アジア共同体』に対抗する形で『自由・民主主義』を全面に押し出し、インド、オーストラリアを引き込んだ『ゆるやかな共同体構築』を提唱しました。

 これは中国の提唱する『東アジア共同体』が中国による冊封体制の確立である事に警戒心を抱いた米国の意向も働いていますが、日本はアジアの主導権争いに負けて中国の属国になるわけにはいかないし、また、近代化以降から先の大戦まで『大陸』にのめり込んでイタイ目にあった歴史を考えると、『海洋同盟』は当然選択するべき道であると言えます。

 現政権の小泉、麻生、安倍ラインは間違いなくこの『海洋同盟派』であり、戦前でいう『英米派』。先日訪韓し、中国案に全面的な賛意を寄せる盧武鉉大統領と『日中韓』の連携強化で一致した福田元官房長官、上記ラインに引退させられた恨みからか、こちらも『日中韓』の連携強化を言い出した、本来『海洋同盟派』であったはずが風見鶏っぷりを発揮して転向した中曽根氏は戦前でいう『大陸派』に例えるとわかりやすい。(Yahoo ニュース福田氏)(Yahoo ニュース中曽根氏)

 大陸、半島に深入りしてはならない。これが近代化以降、先の大戦を経て現在までに得た最大の教訓だと私は思っていますので、ことさら『友好・協力・連携』などと言って中韓と運命共同体になろうとする動きは看過できない。やってる事が見え透いてる媚中、媚韓派は論外としても、今後、この『大陸派』の台頭に警戒が必要かもしれません。

 中国封じ込めの性格が強い海洋同盟ですが、同時に我らが麻生外相は中国が覇権主義をやめて、民主的な国になるのなら共生できる、とメッセージを発し続けている。本当に中国が変わる事が出来るなら(かなり可能性は低いとは思いますが・・)、私はこの方針に反対しませんし、また中国が変わらないとなれば、海洋同盟で一致協力して中国の覇権・膨張主義を押さえ込めば良い。

 日中韓の連携強化を訴える媚中韓派、大陸派などは『対等な関係』を構築できるかのような夢を抱いているようだが、中韓の言う『日中韓の緊密な連携』とは、歴史認識などで日本を完全に屈服させ、奴隷として使役する事を指す。『連携を云々する前に日本は正しい歴史認識にたって行動するべき』と、機会があるごとに中韓が言うのはそのためだ。

 このような中韓の意図を見抜けない、あるいは無視してのめり込もうとする動きは絶対に支持できない。媚中派や大陸派は主体性がまるでなく、任せてしまえばズルズルと中韓に引きずられるだけだ。私は海洋同盟派、特に中国を主体的に誘導しようと頑張っている麻生外相を支持する。


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テーマ:外交 - ジャンル:政治・経済

コメント
この記事へのコメント
(アングロサクソン×3)+モナー
アングロサクソン文化圏に日本ですか。う~ん・・・。個人的にはちょっと引っかかるんですが、でもシナー君の朝貢国になるよかは100万倍はマシですからね、ヨシとしなきゃ。まあ、媚特亜の議員さん方は、せいぜいカンバッテおくんなさいまし。ってトコですか。
2006/03/18(土) 20:13:48 | URL | 怒る小市民 #-[ 編集]
日本は世界第二位の経済大国である島国です。従って海洋派である事が正しい。
 日本は北東アジアにある弧状列島。つまり島国です。大陸とは伝統的に距離を置いてきました。というか海のおかげで大陸の悪影響を被らずに済んだ。つまり、元から海洋派としての選択をするのが正しい。
 思うに、日清戦争で明史を引き合いに出して清に不当に占領していた日本領台湾を賠償金付きで返還させ、遼東半島ではなく海南島あたりを取っていたら、もう少し歴史は違っていたかも知れません。三国干渉が朝鮮半島に悪い意味で深入りする羽目になった原因の一つですからね。明史は清朝の世界観の公式見解でもありますから、何故これを利用しなかったのか。ま、過去の事です。
 現在は海洋派は現状維持、中韓露などの大陸派は現状変更派です。現状は彼らには屈辱的ですから。
 戦後海洋派に属した結果世界第二位の経済大国である日本に現状を変更する必要はない。
 中韓やアカヒが戦前への回帰だの何だの喚きますが、日本に軍事力で現状を変える必要はない。変えたいのはあちらであって日本ではない。つまり、後ろめたい事が多いのはあちらで、日本ではない。
 日本国内では、いかに大陸派ががんばっても国民と財界がついてゆかないでしょう。現状で儲かっているのにわざわざ無用の、しかも日本には現状では不適な軍事的選択に頼りがちな大陸派に与するメリットがない。
 強い奴と組めが国家が生き残る鉄則です。世界経済一位と二位の国家が組む日米同盟の経済力が世界経済の何割を占めることになるか? ルサンチマン溢れる中韓と組んで何のメリットがあるのか? 合理的説明は今の大陸派にはできない。おまけにどう見てもアレな国々ですしね。アレな国に関しては露は除外です。中韓に比べると圧倒的に文明国ですから。  
 あ、考えると冷戦時代と構図が似ていますね。東側も中韓露も現状変更派だ。大国日本の現状を維持する事が日本にとって正しい選択です。
 
2006/03/18(土) 20:15:50 | URL | 暇人 #tGuBn3nQ[ 編集]
じっくりと先を考えれば日米英豪連合プラスアルファしか選択肢は無いという意味で国益蒸しで他の選択肢をウロウロする国内勢力はダメ認定の上要監視です。ロシアを意識して行動するにはこれしかないですもんね。
2006/03/18(土) 20:45:16 | URL | 日本大好き #-[ 編集]
以前も他所に書きましたが、日本は台湾・フィリピン・インドネシア・オーストラリア・ニュージーランドと同じ西太平洋の国家だと心得るべきです。
「東アジア」という括りでしかものを見ないと、中国の勢力圏にいるような勘違いをし易い。

敢えて言うなら日本は海洋勢力の最前線で大陸と鎬を削る立場にいるのです。
2006/03/18(土) 21:09:17 | URL | 煬帝 #AVNby.KY[ 編集]
シナも最近の日本の外交姿勢には、変数が多過ぎて、従来の彼らの公式では対応出来なくなっているようですな。そもそも、従来の公式そのものが彼等が創り出したものではなく、日本の売国マスコミに与えられたものを、それが将来的に、いかなる毒を含んだものであるかということを、検討すらせず、飛びついた馬鹿さ加減が露呈しているのが現状ですな。まるで、高級な餌であると飯粒であるとに関わらず喰らい付くだぼはぜ!今から新たな公式を朝日新聞と協同で考え出すにしても困難な事でしょうね。盧溝橋事件も日本の責任ではないことがはっきりしたし、満州事変もスターリンの陰謀だったし、上海事変もコミンテルンの陰謀、南京虐殺は全くの絵空事等々が明らかになった現在、歴史認識云々はすでに空論だし、靖国問題は内政干渉も甚だしいとして問題にもされないし、定数としては使えないということが彼らにも解ったと見える。だからこそ彼らが「外交常識に反する」とか「正しい歴史認識を」等と喚いても踏ん張りが効いていないし、負け犬の遠吠えにしか聞こえない。日本はこれを機会にこんな下らぬ国とは一線を画し、日米豪英と東南アジア諸国と共にシーパワー諸国連合を形成すべきだと考えます。
2006/03/18(土) 21:59:44 | URL | bulldog #-[ 編集]
(済みません先ほど誤って管理者チェックを入れてしまいました)
Yahoo ニュース鋭いですね

暇人 さんの
>日本国内では、いかに大陸派ががんばっても国民と財界がついてゆかない

はやや楽観的かなと思います、経団連の奥田を始めとして中共にする夜連中が多いからです。
禁輸品の輸出でも解る様に、企業の或は目先の利益しか考えていないと見えます。

歴史を見れば太古から日本は大陸と一線を画してきた、必ず維持せねば成らないと思います。
2006/03/18(土) 22:12:14 | URL | MultiSync #-[ 編集]
★李氏朝鮮の奴隷を解放したのは日本だった!
日本は早く尖閣諸島でガス開発を実施すべき。
2006/03/18(土) 23:10:04 | URL | ★李氏朝鮮の奴隷を解放したのは日本だった! #-[ 編集]
今回の麻生の発言は、2つ意味があると思います。

1.北朝鮮への経済制裁に向けて、北朝鮮そのものを自分のカードにする可能性のある中国に関して、関係諸国へ注意を喚起する。
2.6カ国協議に関して、中国の北朝鮮への影響力が正しく行使されていないことへのアピール。

麻生は、外堀の埋め方が絶妙ですね。
2006/03/18(土) 23:53:20 | URL | 未定 #-[ 編集]
何度も使い古されてる言葉ですし、誰もが思ってることだと思うんですが、やっぱり福沢諭吉の脱亜論は正しいと思うと同時に、先を見る目があるなと今さらながら思います。
今頃歴史の勉強をしている自分が恥ずかしいですが。
2006/03/19(日) 01:56:39 | URL | 勉強中の整体師 #-[ 編集]
聖徳太子、北条時宗、福沢諭吉
時代の節目に、大陸国家に対して毅然とした態度で
臨む指導者や、危険性を指摘する慧眼の学者が出てきた。
それが日本を救ったのかもしれません。
2006/03/19(日) 02:04:22 | URL | ろろ #-[ 編集]
シドニーでの戦略閣僚対話。

間に合うの!?

そういう感想です
中国はこういう動きを以前から察知していて尚も軍拡するのは、連合がまとまる前に連合が簡単に手を出せない軍事力を作るのが目的なわけです
対話とか悠長なことしてると手遅れになるのに大丈夫なのでしょうか
2006/03/19(日) 03:14:13 | URL | d #-[ 編集]
コメントありがとうございます
皆様おはようございます。

>怒る小市民さん

確かに、心情的には引っかかるものがありますが、誰と組むかと問われれば、ベストの選択ではないか、と。現時点では。

>暇人さん

仰るとおりですね。海洋派は既存の秩序ですもんね。それに挑戦してくるのが中国であると。まだまだパワーバランスが変わる時期じゃないと思います。

>日本大好きさん

ええ、他に選択肢はありませんね。

>煬帝さん

西太平洋の端っこだと自らを位置づければ、かなり中韓に向ける目も変わるでしょうね。

>bulldogさん

我々のルールに従うのなら、存在くらいは認めてやる・・これくらい傲然と構えていて良いと思います。日本は。

>MultiSyncさん

日本は極東アジアで孤立しているくらいがちょうど良いですね。

>★李氏朝鮮の奴隷を解放したのは日本だった!さん

ですね。早く試掘に踏み切るべきです。

>未定さん

外堀の埋め方が絶妙ですね。-

ですね。中国は焦ったでしょう。

>勉強中の整体師さん

結局、福沢翁の時代から、かれらは何一つ変わってない事で、脱亜論は今でも通用するんだと思います。

>ろろさん

そのビッグネームに麻生氏も加えられる事になるかもですね。

>dさん

間に合うと思います・・というか現状を変更しようと挑戦してきてるのは中国ですから、既存勢力は意思をひとつにする事を確認すれば良いだけだと思います。力の差は歴然ですし。
2006/03/19(日) 08:29:06 | URL | 管理人 #hI3IiWgo[ 編集]
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