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中国に芽生えた言論の自由の芽を摘むな
『他国(日本)の歴史認識を云々するのも良いが、自ら省みることも必要なのではないか?』という趣旨の論文を掲載した中国青年報の付属週刊誌『氷点週刊』が中国当局によって休刊に追い込まれ、来月に条件付で復刊する、というニュースを以前のエントリーで紹介しました。

 同論文を掲載した当時の編集長は更迭され、復刊の条件となったのは『論文を批判する記事を掲載せよ』というものでした。更迭された編集長などは強く反発していましたが、強大な権力を振り回す中国当局に押さえ込まれるか?と私は思っていました。

 ところがさにあらず、中国当局による露骨な言論統制に敢然と立ち向かう人達が続出しているようです。こちらをご覧下さい。(Yahoo ニュースから以下引用)

中国知識人 「党宣伝部必要ない」 報道規制に危機感

 【北京=野口東秀】中国の言論統制の元締めで、中国青年報の付属週刊紙「冰点周刊」を停刊処分とした中国共産党宣伝部を解体すべきだとの声が知識人の間で高まっている。同社内でも宣伝部に反発し「冰点」の編集方針を支持する動きが出始めた。背景には最近の報道規制の強化に対するメディア界や学術界の危機感がある。

 青年報関係者によると、「冰点」の李大同編集長更迭などに反発するメールや電話が社内外から相次いでいる。著名な元党幹部や学者らも抗議声明を次々に発表、「同部は存在しなくてもよい」(李普・元新華社副社長)などの解体論が公言され始めている。

 李前編集長も広範な支持を受けて、「中国では党の権力は法の束縛を受けない。しかし、どんな権力であれ渇望する自由を抹殺できない」と左遷処分に屈しない姿勢をみせている。

 しかし、宣伝部は「冰点」事件を国内メディアに一切報じさせず、中国外務省もホームページから、会見での関係質問を削除するなど“情報封鎖措置”を徹底している

 こうした同部の強気の姿勢は、「党指導部の意思が反映されている」(消息筋)とみるべきで、宣伝工作が一党独裁を維持するための重要な要素であることを考えれば明らかだ。〇四年の地方官僚による農民虐待などを描いたルポ「中国農民調査」の発禁処分、各地で昨年相次いだ土地強制収用をめぐる暴動の報道禁止など、宣伝部の活動の広がりは国内情勢の悪化に比例して拡大している。<中略>

 宣伝部では、日々の新聞・テレビ、インターネット、出版ほか学術界、世論の動きを追う。また、「抗日戦争を材料に愛国教育を推進」(劉部長)するなど、昨年の抗日戦争勝利六十周年の愛国キャンペーンでも重要な役割を担った。胡錦濤総書記の「科学的発展観」など指導思想の宣伝計画も立案。末端行政単位にも宣伝部が設置され、網羅的に情報管理にあたる仕組みになっている。

 一昨年、焦国標・北京大助教授(当時)は、論文「中央宣伝部を討伐せよ」を発表、新型肺炎(SARS)の感染者隠しを告発した軍医に関する記事掲載を宣伝部が禁止したことなどを批判し、同部の解散を求めたが、辞職に追い込まれた。

 この絶大な権力について、宣伝部関係者は「(報道の自由を奪う)権限は宣伝部には与えられていない」と否定するが、北京の新聞社幹部は「メディア幹部の人事権を握っており、批判する者は排除される」と説明する。
(産経新聞) - 2月20日3時13分更新


 これはかなり大きなうねりになる予感です。言論統制の本丸である宣伝部の解体を求める・・か。社会的な地位はもちろん、命がかかるかもしれないのにも関わらず、行動を起こした方々は勇気がありますね。まずは敬意を表したいと思います。

 記事中にもあるように、宣伝部は中国共産党の意思を反映、実践する組織であり、『言論の自由』最大の敵でもあります。倒すべき敵はあまりに強大ですが、やっと芽生えた言論の自由の萌芽を摘み取ってはならない。

 今回の事件は中国国内で報道されておらず、立ち上がった人達を支援できるのはもっぱら外国という事になるかと思いますが、宣伝部は言論統制の本丸であると同時に『反日の砦』とも言える存在であり、日本が立ち上がった彼らを支援する事で得られるメリットは大きいと言えます。

 日中の間には何かにつけ『反日』というキーワードが障壁となって関係がギクシャクし、余計な摩擦を引き起こしていますが、もし言論を統制する宣伝部の力が弱まれば、中国国内の不満の声は実体の無い『反日』よりも現在進行形で悪政を敷く中国共産党に向かうのは必定。中国の反日が様々な形で障壁になっている日本としては、彼らが弾圧されるのを指をくわえて見ているわけにはいかないはずだ。

 政府は表立って支援できないにしても、日本という各種自由の保障されている国で、言論の自由を保障されている事によって好きな事が書けるマスコミは、逐一彼らの動きを報道する事によって、中国当局が彼らを弾圧する事を防ぎ、また弾圧をされた場合には大々的に報道し、言論弾圧を非難するべき。言論の自由が何にも代え難い価値だと言って、自らの言動を正当化しているんだから当然だ。見て見ぬフリは卑怯者のそしりを免れまい。

 特に、『ジャーナリスト宣言』とやらを打ち出して言葉の力を信じているという朝日新聞には頑張っていただきたい。『中共の犬』という汚名を返上する絶好のチャンスだ。羊頭狗肉にならないよう奮闘努力せよ。出来るかな?朝日さん。



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テーマ:特定アジア - ジャンル:政治・経済

コメント
この記事へのコメント
特殊アジアがいびつな根性なのは(韓国も含めて)多少形は違ってもすべて”独裁”に起因するとも言えますから、まずは中共の独裁体制が崩れてしまえばモロモロの問題は意外とすんなり解決するやもしれませんね。
中共に関してはオリンピックをにらんだこのタイミングこそ変化の大チャンスでしょう。この立ち上がった知識人たちもそこまで踏まえて活動していそうですよね。今なら天安門のような極悪な対応は取れないでしょうから。朝鮮半島は死ななきゃ治らないクチだからほっといて今は支那に注目しましょう。
2006/02/21(火) 09:03:09 | URL | 日本大好き #-[ 編集]
汚名は挽回しちゃだめでしょ。
まぁ朝日なら挽回しかねませんがね。
2006/02/21(火) 10:57:40 | URL | nyantyuu #-[ 編集]
中国の民主化は、ムリ。
嘗ての植民地の正当化するわけではないが、宗主国の制度、民主的な考え方、を受け入れざるを得なかった。それが結果的に良かった。

英国→インド
日本→韓国・台湾
米国→フィリッピン

しかし、中国はソ連の共産党のその支配下にあり、民主的な考え方を全く知るすべがなかった。

今もって中国国民は民主的とはなにか?を知らない。政府からは、中国は偉大なりとばかり教えられので、自然と野朗自大な民族になった。

2006/02/21(火) 12:01:23 | URL | 赤狩り紋次郎 #-[ 編集]
>nyantyuu さん

あ、ホントだ・・直ぐ訂正しますです。ご指摘ありがとうございました
2006/02/21(火) 12:16:14 | URL | 管理人 #hI3IiWgo[ 編集]
自由は恐ろしいものでもある。
言論の自由を勝ち取ることは歓迎すべき事ですが自由には責任が伴うこと。自由とは恐ろしいものでもあるということ。この二つを中国の人々が理解できるかが問題です。
 なにしろ、堕落する自由もあるのですから。自己責任を自覚し自省できない場合、たいてい堕落、破滅する自由を行使する羽目になります。自己責任なんて解らないから全て周りのせいにして。
 これはうちの父と自由について話した際に父が言っていた事ですけどね。言論の自由がある我が国でも自由であるが故の責任をマスゴミはまるっきり理解していないみたいですしねぇ。誤報とか偏向報道とかへの対応見ているとそう思います。
偏向する自由はありますが、偏向した見解を人に押しつける自由はないんですよ。自分の見解を保つ自由があるんですから。
 中韓が国家としてのあり方を選択する自由があった時、彼らが選んだのは誰かを悪く言う事で自分のプライドを保つ、卑しい誇りに依存する事を選択しました。でその結果を我々はよーく知っている訳です。
 自由には自己を堕落させない自覚と責任が伴う。堕落する自由を選択したら誰にも文句を言えない。これを理解できるか甚だ疑問なのですよね。今の中国の人達って。
だから応援したいですが応援した結果今より状況が悪化する危険が高いかもと思ってしまいます。
2006/02/21(火) 13:07:34 | URL | 暇人 #ubwXA8Lk[ 編集]
コメントありがとうございます
皆様こんばんは

>日本大好きさん

中国に言論の自由が生まれれば、あのような奇形反日はなくなると思います。北京オリンピックを巡って中国内外で様々な動きがあるでしょうが、反日をやめさせる事=日本の国益ですから、何かやらなきゃいけませんね。

>赤狩り紋次郎さん

民主化は難しいでしょうが、無理だとは思いません。何処の国も様々な政体を経ながら民主化にたどり着いたわけですし。ただ、それが成功するかどうかは別問題だとは思います。

>暇人さん

応援した結果今より状況が悪化する危険が高いかもと思ってしまいます。-

なるほど、その危険もありますね。ただ、賭けてみたいとも思います。
2006/02/21(火) 17:28:44 | URL | 管理人 #hI3IiWgo[ 編集]
チャイナ・シンドローム(中国症候群)は言論界に訪れるのか?
幾ら取り締まっても今のご時勢、嫌でも情報が入ってくるでしょうからね。海外からの断片的な情報でも、「奴らワラシたちより、いい暮らししてるアルヨ~」って気付くでしょう。言論弾圧も人の想像力は規制できないってことでしょうか。
その情報の最前線にいる関係者の間から、自国の失政に批判的な声が上がるのは、寧ろ当然の成り行きなんじゃないでしょうか。これまでは異分子を排除すりゃ事は済んだんですが、そうした政府の横暴に異を唱える者たちが現れた。当局も困惑してると思いますよ。
中国人は極端なまでのエゴイストですから、共産党が自分の利益を阻害してるって感じたら、民衆が公然と叛旗を掲げ、決起するかも知れないですよね。
2006/02/21(火) 21:56:38 | URL | 怒る小市民 #-[ 編集]
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これはもう確信犯だろう。いまさら「ジャーナリスト宣言」していままでは何だったのかとか、やっと朝日新聞も改悛の情を示しましたねとか、基本に立ち返って、マルクス=エンゲルス『共産党宣言』ですか、とかでもない。わたしは新聞を購読しない人間なので朝日が思想的に偏
2006/02/21(火) 19:56:14 | nokko log
「氷点週刊(週刊誌)停刊/復刊。中国のメディア規制は?」に関連するブログ記事から興味深いものを選んでみました。ぜひ、読...
2006/03/01(水) 16:35:07 | ブログで情報収集!Blog-Headline
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