安倍氏出馬 聞きたいことは多い
本命が名乗りをあげた。安倍晋三官房長官が自民党総裁選への立候補を表明し、谷垣禎一財務相、麻生太郎外相とともに3人の候補が出そろった。
だが、さあ始まり、という盛り上がりは見られない。安倍氏支持へと党内の大勢は雪崩をうち、政策など二の次、三の次、とにもかくにも「勝ち馬」に乗ろうというムードに覆われている。
だからと言って、この総裁選を消化試合で終わらせていいはずはない。
安倍氏の公約は、そのまま次期政権の国民への約束になる。論争を深めてこそ主張は鮮明になるし、安倍政権が生まれた時の政策の基本方向が定まっていくことにもなる。
なによりも、安倍氏に首相としての資質があるのかどうか、国民に明らかにする大切なチャンスなのだ。
その意味で、きのう発表された公約は期待はずれだった。わずか4ページという分量の少なさもあるが、抽象的な項目を並べた印象が強く、メリハリを欠く。
私たちが最も注目しているのは、公約で強調されている「新しい国づくり」で、安倍氏がどんな国家像を思い描いているのかということだ。
この点について、安倍氏は「戦後レジーム(体制)から脱却する」と語った。かなり思いを込めた表現のようだが、具体的に何から脱却し、どこへ行こうというのか。これまでの発言からすると、不安を感じざるを得ない。
よもや戦後民主主義の歩みを否定するものではなかろうが、それをどう評価し、何を改め、何を継承するのか、明確に語ってもらいたいと思う。
「脱却」の具体策に挙げたのは新たな憲法の制定だ。「憲法は占領時代に作られた。私たち自身の手で新しい憲法を書こう」と呼びかけた。尊敬する祖父・岸信介元首相譲りの「自主憲法」「占領体制の清算」なのだろうか。
戦後体制という前に、戦前の歴史をどう見るかをまず聞きたい。戦争責任などは「歴史家が判断することだ」と、これまで言葉をにごしてきたからだ。
首相談話などで植民地支配と侵略を反省し、謝罪してきた政府の歴史認識は継承されるのだろうか。
安倍氏はかつて「日本の前途と歴史教育を考える若手議員の会」の事務局長をつとめ、歴史教科書のあり方を批判してきた。こうした考え方は、公約に掲げた教育改革にどう影響するのか。
この会は、歴史教科書の検定をめぐって近隣国に配慮するとした政府の「近隣諸国条項」を攻撃した。この条項は安倍政権では廃棄されるのか。
中国や韓国とは「信頼関係の強化」を目指すというが、こうした点を明確にしないままでは難しかろう。靖国神社参拝の問題をどう克服するのかを含め、具体的な方策を聞きたい。
20日の投開票まで、さまざまな討論会や記者会見が予定されている。安倍氏にただしたいことは山ほどある。
不安を感じざるを得ない・・『朝日新聞としては』でしょ(笑)?そりゃあそうでしょうねえ。戦勝国の思惑通り、普通の国になることを阻害し続けてきたのが朝日新聞。戦後体制からの脱却がなされれば、真っ先に批判されるのは朝日の尖兵ぶり。
批判されるといえば、過剰な贖罪意識で塗り固められた『歴史認識』との決別によって、これまた朝日の尖兵ぶりが批判されるでしょうね。飛ばし記事によって中韓の反発を引き出し、教科書検定に近隣諸国条項という『どうぞ内政干渉してください』と言わんばかりの条項を追加させることに必死だったし、追加されてからは『中韓の』歴史認識を日本の歴史認識にしようと懸命だったもんなあ。
これは靖国神社を巡る問題にも言える。そもそも何の問題でもなかった首相の靖国参拝を問題視して、まずは中国を引き込み、次いで韓国をも引き込んで大問題にしたのは朝日新聞。歴史認識とやらで日中、日韓がギクシャクしなくなり、その他一般の『普通』の国と国との関係が構築されれば、『朝日は今まで何を騒いでたんだ?』と言われること間違いなし。
そんなわけで、朝日としては不安で不安で夜も眠れないといったところでしょうか。これは自業自得、身から出た錆というやつですから、全く同情できませんが、戦前戦中→戦後にやった『鮮やかな変節』を決めれば何とかなるんじゃないの?まあ、今度という今度は許しませんがね。
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