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6カ国協議閉会 なるか朝鮮半島非核化
 今月19日、6カ国協議が初の共同声明採択で閉会した。
これまで平行線をたどってきた交渉も、米朝の歩み寄りによる一定の形を作る事が出来た模様。
以下、共同声明骨子 (asahi.comからの引用)

〈共同声明骨子〉

 ●6者協議の目標は、朝鮮半島の検証可能な非核化

 ●北朝鮮はすべての核兵器および既存の核計画を放棄する。核不拡散条約(NPT)、国際原子力機関(IAEA)の保障措置に早期に復帰することを約束

 ●北朝鮮は原子力の平和利用の権利を持つ旨を発言。他国はその発言を尊重する旨を述べ、適当な時期に軽水炉提供問題について議論することで合意

 ●米国は朝鮮半島で核兵器を持たず、北朝鮮を核兵器や通常兵器で攻撃、侵略する意図はないことを確認

 ●米朝は、相互の主権を尊重し、平和に共存し、関係正常化のための措置をとる

 ●日朝は、平壌宣言に従って過去を清算し懸案事項を解決し、国交正常化のための措置をとる


と、こんな感じになってます。米国が主張していた、核の完全廃棄は盛り込まれず、平和的利用の権利を尊重するといったかなり譲歩した内容。一方の北朝鮮も核計画の放棄、NPT、IAEAの枠組みに復帰する事を約束。

 しかし、合意に至ったのは、適切な時期に軽水炉提供問題を議論するということのみ。米国が問題視していたウラン濃縮問題、ミサイル問題、そして日本側の重要懸案である拉致問題などについては直接言及する箇所がなく、すべて棚上げになった感が強い。

 6カ国協議が始まって早2年。この間譲歩する気配を見せなかった米国が、なぜこんな内容で歩み寄ったのか。

 イラク駐留が長引き、イラク国内でのテロは激しくなる一方。外交問題で手詰まり、ハリケーン被害への対応で窮地に立たされたブッシュ大統領が支持率回復を狙って日和った結果といえます。
ただし、米国主要メディアはそれを見抜いてか、トップニュースでは扱わず、その他ニュースで流した程度だったようです。

 そういえば、こんな事が前にもありましたね。そうそう、クリントンさんでしたか。軽水炉提供したら核放棄するよね?と北朝鮮を甘く見ていたクリントンさんはその後、北朝鮮が核開発を続行していたことを知ることになります。

 ツケをまわされた形になったブッシュ大統領は、北朝鮮を悪の枢軸と名付け、金正日を最悪の独裁者と糾弾し、あくまで平和解決が最善だと言いながら、着々と北朝鮮を攻撃する態勢を整えて強力な圧力をかけていきました。

 米国の強力な圧力に耐え切れず、譲歩するかと思われた北朝鮮。
しかし、北の将軍様は屁とも思いません。人民が餓死しようが、脱北者が増えようがそこは独裁者の強み。結局、今回も粘り勝ちで、米国の譲歩を引き出すことに成功したのでした。

 北朝鮮も譲歩したではないか!という人がいるかもしれません。
しかし、今の状況は、1994年のKEDO枠組み合意以前の状態に戻ったに過ぎません。
逆に北朝鮮は、時間の巻き戻しに成功したのです。

 さっそく北朝鮮はこんな事を言い出してます。
北朝鮮「NPT復帰は軽水炉提供後」 次回協議へ牽制か (asahi.comからの引用)

北朝鮮外務省は20日、前日に閉会した第4回6者協議を論評する初の報道官談話を発表した。軽水炉が提供された後に核不拡散条約(NPT)に復帰すると主張。米国と日本などは、北朝鮮が核を放棄した後に軽水炉の議論が始まるとの認識なので、「核放棄が先か、見返りとなる軽水炉提供が先か」という問題が早くも表面化した形だ。

 談話は「我々は共同声明で宣言された通り、米国が我々に軽水炉を提供し次第、NPTに復帰し、国際原子力機関(IAEA)と核査察協定を締結して履行するだろう」として、軽水炉提供をNPT復帰の条件とする立場を明らかにした。朝鮮中央通信が伝えた。

 19日の共同声明では最初の項目で、北朝鮮が核兵器と核計画の放棄、NPTへの復帰を前提なしに約束したことが明記された。北朝鮮が強く主張していた軽水炉問題は「適当な時期に議論する」とされていた。

 この点について日本、米国、韓国は同日の6者協議全体会合で、北朝鮮の完全な核放棄が軽水炉提供の議論をする前提となる、との立場を口頭で表明している。

 北朝鮮の談話は従来の姿勢を再び強調し「核の平和利用の権利」を改めて主張したものだ。11月に予定される次回協議へ向けて、今後も関係国への牽制(けんせい)を強めるとみられる。

 談話は「軽水炉の提供なしでは、我々がすでに保有している核抑止力を放棄することを夢にも考えてはならない」「米国が核兵器の放棄を優先し、軽水炉の提供を後回しにすることに固執すれば、朝米間の核問題は何も変化がなく、結果を複雑にする」として、軽水炉問題の進展が合意事項全体の実現性にかかっているとの考えを示した。


 はい、来ました。先に軽水炉よこせ!核放棄はそれから考える!とにかくよこすのが先だ!いつものヤクザな北朝鮮の面目躍如でございます。
北朝鮮ウォッチャーの私としては、もうこの程度で驚かなくなってきているのですが、いつもながら暗澹たる気持ちにさせてくれます・・

拉致問題に関しても、17日に北朝鮮は平壌放送を通じて日本批判。(asahi.com

北朝鮮の平壌放送は02年9月の日朝平壌宣言から3周年を迎えた17日、「宣言履行と関係改善に遮断棒を下ろした張本人」として日本を批判する論説を伝え、「本質上すべて解決した拉致問題を持ち出し、反共和国(北朝鮮)、敵視策動に狂奔している」などと非難した。ラヂオプレス(RP)が伝えた。

 論説は北朝鮮の核問題をめぐる6者協議にも触れ、「(日本は協議の中で)拉致問題をうんぬんし、国際的な冷笑と非難を受けた」と指摘。また「日本は宣言に明記されているように、罪の多い過去を清算することが履行の基本ということを肝に銘じ、分別を持って行動しなければならない」と主張した。


 と、こちらもいつもながらの日本が悪い!そうに決まってる!という論調。
6カ国協議で一応の合意がなされた今、日本の経済制裁カードも、
しばらくは切りにくい状態になりました。
そんな中、日朝2国間協議が再開されるという情報が・・(sankei webからの引用)

日朝対話再開で合意 外相「正常化交渉へ一歩
 
 町村信孝外相は20日夕、外務省で記者会見し、日本と北朝鮮が政府間対話を再開することで合意したと発表した。拉致問題をはじめ、核、ミサイル問題など日朝間の諸懸案全般を協議対象とし、日程、場所、交渉担当者などは今後調整する。

 町村氏は「国交正常化交渉という位置付けではないが、それへの道を開くためのステップだ」と強調した。

 両国の本格的な政府間協議は、昨年11月に平壌で行われた拉致問題をめぐる審議官級の実務者協議後、北朝鮮が提出した拉致被害者の横田めぐみさんのものとする「遺骨」のDNA鑑定結果をめぐる対立で途絶えている。(共同)

(09/20 19:24)


 6カ国協議の中で、拉致問題を主要な案件に出来なかった日本政府。経済制裁カードも使い難くなった今、どのようにして拉致被害者を救出するのか?国交正常化ありきの交渉だけは、なんとしても阻止してもらいたい。一日も早く拉致被害者を取り戻さないと、被害者家族の高齢化も進み、再会が果たせなくなるおそれがあります。
 核の問題はたしかに重要でしょう。しかし、国交正常化は諸問題が解決した結果、最終的にすればいいのであって、急ぐべきではありません。
日本政府には冷静で、タフな交渉を望みたいと思います。



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